9週6日  原因不明  
妊治療を経て、初めての妊娠でした。
助産師をしていたので、妊娠初期は何が起きてもおかしくないからとすぐには妊娠したことを伝えていなかったのですが、心拍が確認できてから4週間が経ち一安心、そろそろ喜びを抑えきれなくなり周囲に伝え始めたところでした。
健診で元気な姿がみれた翌々日、極々少量の茶色いおりもの。その次の日の夜中に少し量が増えました。この時期の運命はママの努力だけではどうにもならない・・・と冷静な反面、「どうか、神様・・・」と願っていました。
超音波の診察で先生の‘間‘を感じて「ああ、だめなんだ」と感じました。
画像を見ながら赤ちゃんの心臓が動いていないのを告げられ、自分で確認したとたん涙が止まらなくなり、診察台の上で声を上げて泣きました。仕方ないことだと分かっていても、悲しみは大きく深く、辛かった。
処置は週末を挟んで4日後の予定でしたが、どんどん出血が増えてきました。早めに病院へ行こうか迷ったものの、「まだ赤ちゃん行かないで・・・ママのお腹の中にいて欲しい」という思いが強く、ギリギリまで自宅で静かに待ちました。そろそろ限界、赤ちゃんが生まれてきたがっているサインを感じ、夫とともに病院へ。処置には知り合いの助産師や休日にもかかわらず師長が来てくれて手を握ってくれました。
赤ちゃんがお腹の中からお空へ旅立ってからの1週間、自分の身体が辛くて悲しみを感じる余裕がなかったけれど、日常生活が普通に戻った今、毎晩赤ちゃんがいなくなってしまったことを実感して悲しくて泣いています。
飲ませられないのに、おっぱいが出てきます。それを見ると本当に胸が苦しい。この悲しみを乗り越えるには沢山時間がかかりそうです。でも、悲しみとともにいつも心にあることは、たった数週間でも赤ちゃんが私のもとに来てくれた喜びと、沢山のことを私たちに教えて残していってくれた赤ちゃんへの感謝の想いです。
どうか、天使になった私の赤ちゃんが幸せでありますように。