羊水が少ないとわかってからの2ヶ月は、ただ奇跡を信じて過ごしていました。おなかの中ではとても元気で、日々大きくなっていくタルに話しかけていました。残念ながら奇跡はおきませんでした。
30分で天使となったタルをただ見守るしかありませんでした。「タル」というのはおなかの中にるときに自然についた名前です。それにちなんで「タツル」と名づけました。
その当時、子どものことを調べたり、同じ思いの人に出会ったりする手立てはありませんでした。
時がたって自然に風化されていくのを待つしかない、誰かに言ってもしかたがない忘れるしかない。と思っていました。しかし、最近インターネットをはじめ、タルのことを調べていくうちに同じ思いの人に出会うことができました。
「表面的には乗り越えたように見せていてもこのつらい気持ちは誰にもわかりはしない」という気持ちから少し解放されたように思います。
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