2006.3.9 29週5日 生後62時間
左心低形成症候群

妊娠5ヶ月のエコー検査で心臓に疾患がある事、お腹の中で亡くなってしまう可能性がある事、無事に生まれてもすぐに亡くなってしまうかもしれないなど、聞かされていましたがお腹の中で元気に動くわが子の姿をきっと見られると信じて出来るだけ大きく生長してくれる事を願って8ヶ月まで過ごしました。でも状態が悪くなっていると聞かされ、私達は直接医療をほどこしてもらう為帝王切開で子どもを産むことを選びました。
62時間、彼女は懸命に半分しか形成されなかった心臓を動かし、車椅子で会いにきた私に答えてくれました。握った手は握り返してはもらえなかったけど、いちども目を開けてはもらえなかったけど、私の娘は確かにこの世に生まれ、私たちに会いに来てくれました。
悲しませようと私のところに来たんじゃない。命の尊さ、重さ、そして一生懸命生きる事を教えてくれました。
今1年が過ぎ、彼女と共に、彼女の分も、精一杯生きて、いつか“ママ頑張ったね”と褒めてもらえる自分になりたいと思えるようになったところです。