りいちゃんの病気がはじめて分かったのは、妊娠22週のときでした。
担当医からは、赤ちゃんは重大な病気で誕生後まもなく亡くなる事になるからなるべく早めに人工死産することを勧められました。
私は泣いて泣いて、納得できなくて、苦しみました。お腹の中にいるうちは生きていられるかもしれない。でもお腹の中で亡くなる事もある。
私は考えて、考えて、生きられるなら生きてて欲しい、という結論にたどり着きました。
お腹の子にりいちゃんと名をつけて妊娠継続を決意しました。
かなり重症の風邪を長い間ひいたり、羊水過多で苦しかったりひきつれるような腹痛に悩んだり・・・苦しい妊娠生活でしたが、途中であきらめられませんでした。
りいちゃんの胎動をいつも探していました。
そして予定出産を迎え、帝王切開で初めてりいちゃんに会ったとき「かわいい」と思いました。
りいちゃんのか細い泣き声も聞くことができました。
でも私はその後感染症でまた苦しい思いをすることになります。
りいちゃんを抱く体力・気力を持てないまま出産後の痛みや感染症による咳に苦しめられている間にりいちゃんは空に帰って行ってしまいました。
りいちゃん、ごめんね・・・。本当は抱っこして見送ってあげたかった。
りいちゃんをやっとしっかり抱っこ出来た時は、りいちゃんは冷たくなって固くなっていました。
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