1994日生、H191111日天使に

重症胎児仮死

とても順調でした。仕事に集中できない程ぐるぐるとよく動く元気な子でした。
異変を感じたのは、35週の検診の翌日から。「なんかおとなしいなあ・・」とは思ったものの、臨月も近かったのでそれほど気にしてなかったのですが、やっぱり動かない!
かかりつけの病院へ受診すると、先生達の動きが慌しくなり、急遽小児科のある病院へ搬送され、帝王切開での出産となりました。
生まれてみると、心臓は動いているものの、頭に酸素が行っていなかったために脳が大きなダメージを受けていて自発呼吸ができない、まったく動かないそんな状態でした。
原因は不明。先生達に説明をうけても、TVのドキュメンタリーを観ているかのようで自分の子の話なんだっていう実感がどうしても持てずに、まったく頭に入ってこなかった。
だってお腹の中であんなに元気だったのに、何が原因かも解らないのにそんな事急に言われても・・・。
でもやっぱりNICUにいる我が子は呼吸器をつけて、ただ寝ているだけ。泣く事も、手足を動かす事もできない。それでも、なんてかわいいんだろう!!私の娘。
長女は妹が生まれてくるのを、とっても楽しみにしていました。まだ四歳だった長女は、異変を感じた受診中もずっと私の側で何時間もいい子にし、さすがに私が救急車に乗る時は泣いてしまったけど、NICUに入れないのもぐっとこらえ、妹に会いたい気持ちをデジカメの写真で我慢していました。
親としては、絶対避けたかった。初対面が、死に顔なんて。
でも長女は「かわいい」と言いました。はしゃいでいました。
彼女にとっては妹が死んでしまった事があまり理解できず、やっと会えた事がとても嬉しかったようです。
次女は長女のあげたシナモンと一緒にお空へとんでいってしまったけど、私達家族の心の中で元気に成長しています。
次女が死をもってして伝えたかった事は何なのか、そして、次女に恥じないよう生きていくこと。それが、私達家族への次女からの宿題です。
一生かけて、解いていこうと思います。