40週6
臍帯巻絡


2009.5に待望の第一子の息子がお腹の中で天国へ旅立ちました。
妊娠経過は悪阻がひどく初期・中期・後期と入院を繰り返し、結局ほぼ出産まで続きました。
自分がどんなに辛くてもお腹で元気にポコポコと動くのを感じると何とも言えない幸福感で励まされていました。毎度の健診も母と一緒にモニターを見て先生も交えて顔はどっちに似ているやら足が長い子だねやら毎回幸せな時間を過ごしていたのを覚えています。
予定日を過ぎた健診の朝、おはようの胎動が無いことが気になり病院へ連絡を入れ直ぐに向かいました。助産師さんが何度探しても心音は拾えず担当の先生がモニターで確認。もう一人の先生も来て再度確認し告げられました。
その後の出産までの事はあまり覚えてないと言うか思い出さない様にしています。
次の日にパパと母とが立ち合いで出産となり担当の助産師さんのお陰でゆっくり時間をかけてもらいお産になりました。息子はとってもいい子なんですよ、静かだけれど上手に上手に出てきてくれたので、傷一つなく出てきてくれました。パパが確認してくれたけど、きつく首に二重にまかさっていました。皆で声をあげて泣いたけど直ぐにカンガルーケアをさせてくれました。思ったよりずっしりしてました。
2.70048.5cm足の長い、お手手もしっかりしていてパパそっくりでどこかいたずらっ子そうな可愛いかわいい男の子、長男優健くんです。それからずっとビデオ撮影や写真を撮りながら計測や沐浴・手形足形・ベビードレスを着せて皆にお披露目の準備。親戚家族皆が楽しみにしていた息子の産声の無いお誕生会を皆で病室であげました。皆も主人も私もそれぞれが胸の中ではやり切れなく泣き崩れそうだったけれど、優健を送り出すまではやっと会えたわが子に「おめでとう!お腹に居たのは君だったんだね!ようこそ!ありがとう!!」という気持ちで笑顔で過ごしました。たった3日半しか過ごせなかったけれども何にも代えがたい大切な時間でした。
あれから8カ月が過ぎました。今でも毎日一人の時に泣いています。人は時間が癒してくれると言うけれど癒しなど来るのでしょうか。気持ちの変化はあるものの悲しみや喪失感、表現しようのない感情は日に日に増している気がします。ただ初めの頃より段々素直に表現出来るようになり、不思議と泣くことがとても気持ちよく感じるのです。時間は解決にも癒しにもならず薄れることもないけれど、事実を受け入れてきてるのかなと思います。人それぞれ考えはあるでしょうけれど、私はお骨はリビングからすぐ見える場所にあります。初めは色々言われましたが私にとって唯一わが子を見て触れるかたちがこれだからです。お坊さんも「人それぞれだけど天へ逝っても子供は子供、お墓じゃなきゃ供養できないなんてないんだよ。心があれば何処だっていい。生きている赤ちゃんだってお母さんと一緒がいいだろ?それと同じ。無理して離れなくてもいい。もう少しゆっくり過ごしてもいいんじゃないかな。」と言って下さいました。毎日夫婦で息子に話しかけ抱っこして過ごしています。
優ちゃん、ママね涙するのはあなたが愛しくて仕方ないからだよ。心配しないでお空でたくさん遊びなさい。たくさん遊んだらまたママとパパを選んでほしいな。待ってるよ、優ちゃん。優ちゃん、お腹に来てくれて本当にありがとうね。あなたの親になれてママとパパは素晴らしく幸せです。ありがとう